今日は小正月、小豆粥を炊く日であり、旧暦で最初の満月の日である

今日は小正月、小豆粥を炊く日であり、旧暦で最初の満月の日であり、「小正月」「望正月(もちしょうがつ)」と言われ祝われた名残である。

我が家では小豆粥を炊き、その中に餅を入れ「小豆雑煮」として、仏壇、荒神様にお供えし、灯明を燈し祈り、魔除け、健康と厄除けを願い食した。

味付けは薄塩でつくられたが、あまりおいしいものではなく、醤油や、砂糖をかけて食べるのが普通であった。

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餅花飾り

我が家では早くに取りやめてしまったが、大正年間まで蚕の産地であったことから、ミズキ、ヤマボウシ、さくらなどの枝を1件の長さに切り,その枝に、熱湯で練った米粉を、半分は赤色の色を付け、繭の形を模しただんごを飾り、みかんやゆずも彩に一緒に付けられ、仏壇や神棚の近くに樫の木の葉を根〆にして飾られた。赤白の餅橙色のミカン、黄色の柚子、樫の葉の緑色のコントラストも良く、座敷の中が華やいで見え、子供は枝の下を燥いで潜るなどあそび場となった。餅やミカンの重みで枝が撓ると、稲穂が籾をたくさんつけた形になることから、縁起の良いものと考えられてきた。

飾られた餅は、後日、枝から外され火であぶり、お茶菓子として楽しんだ。

小豆粥
小豆雑煮
雑煮
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