鏡開き・蔵開きの日である。

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鏡開き・蔵開きの日である。

我が家には蔵がなかったが、暮れの餅つきの日には2升餅をお供えにして、床の間に飾っていた。

このお供え餅がこの時期になると包丁で切ることはできず、表面からめくれあがってきたものを剥がすようにして、小さくした。

一口大の物は、火鉢の灰の中に入れ、上記がぷーと吹き出すと食べごろで、灰をはたき落し醬油をつけて食べるのが子供のおやつとして楽しみであった。

また、油であげてあげ餅として、さらに小さくなったものは火であぶり、良い加減の所で、塩を振り、醤油をふりかけ霰として菓子に仕上げ、子供のおやつとなった。

現在では、神棚にお供えしたお餅、鏡餅もプラスチックでできた物の中に、小さな餅が入っていて、カビることはない。

この火のお雑煮は、鏡餅を砕いたものを使用し、仏壇、荒神様にお供えし、今年の五穀豊穣と、ご加護を祈る。

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