大寒である。

大寒である。さすがに寒い日が続き、吹く風が極めて冷たい。

しかしながら陽だまりでは、黄色いラッパ水仙の芽が発芽し、葉を伸ばし始めている。今日は20日正月とも言われ、また、恵比寿講として、毎年、戎大国宮からお出ましをいただき、祭壇を作り、尾頭付きの魚(今年は買い求めるのが遅く成り、店に行ってみると尾頭付きの魚はないと言われ、あちこちの売り場を探し、やっと手に入れたのがイワシであった。

古くは魚屋さんでは恵比寿講であることから尾頭付きを用意されていたものだが、昨今ではその行事を行う人も少なくなり、店頭では、ごみとなる頭は取って売られていることに驚きを隠せなかった。)を戎大国にそれぞれ、雑煮をお供えした。

又、大国主命の種銭(大国主命の魂を頂いたお金を基に蓄財をすると大きな利益を頂けると言われてきた。他の神社では種銭を授けていただけるところもある。)はご利益も多く、大きいと言われ、小銭を洗い笊に盛り、種銭が大きな利益を生んでくれることを期待しお供えした。

大国主神(オオクニヌシノカミ)は、『古事記』『日本書紀』に登場する日本神話の神様で、スサノオノミコトの息子、また六世の孫と言われ、高天原からの使者に国譲りを要請された時には国土を献上したことから「国譲りの神」とも呼ばれる出雲大社の祭神です。

このオオクニヌシノカミは国造り、農業、商業、医療、縁結びなどの神としても知られ、呼び名の「大国」はダイコクとも読めることから大黒天(大黒様)と習合されている事も多い。

全国各地で種銭は買う事が出来ますが、大国主神社の種銭は特にご利益が高い事で知られている。よく耳にするのは財布に入れておくと宝くじに当たったと言った巷の声。金運をアップさせたい。

場所によると、大国主神社では、狛犬の代わりにいる「狛鼠」が鎮座し、その鼠が大黒様の持物である米俵と小槌を持ってい姿などもある。

『古事記』の中で、オオクニヌシノカミが火に取り囲まれた際、地下に洞穴があることを教え、その命を救った動物が鼠でした。このように大国主神と大黒様が習合されていることを意識して神社に参拝してみるのも面白い。

恵比寿講の祭壇・隣にある銅製の大黒様は知り合いのブリキ屋さんが作成した、銅板一枚板からたたき出したもので、退職後に作成したもので、お伺いした時に戴いたもので、大国様が我が家に降り立つことは縁起の良いとしてお祀りしている。(その後まもなくお亡くなりになったと聞いている。)

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