ひょんなことからいエンデ作「モモ」を知り、早速本屋に駆け込み購入した。

本の解説によると、モモに話を聴いてもらうと硬くなった心が柔らかくなり悩みが消えていく……。不思議な力を持つモモは、街の人にとってかけがえのない存在になっていくのでした。

ところがある日、街に「灰色の男たち」が現れ、「時間を貯蓄銀行に貯めると命が倍になる」と言う彼らのせいで、町の人々から「時間」が奪われてしまい――。

 「時間」がテーマのお話。本書の副題は「時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」。小さな女の子であるモモが、灰色の男たちに奪われた時間を取り戻そうと奮闘します。

 今の私たちが暮らすこの社会の中で、時間を奪われていないだろうか、時間とは何かを問われているような気がする。私たちは時間を取り戻すためにもがいていかなくてはならない。

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