森の駄菓子屋さん

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森の駄菓子屋さん

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森の駄菓子屋さん(おやつ代わりに食べた森の果実)

子供のころは、昭和35年ぐらいまでは、戦後を引きずり、まだ食料事情も十分に良くなっていなかった。また、菓子類は高級品で有ったり、現在のようにたくさんの菓子類はなく、駄菓子屋で販売されている駄菓子がせいぜいであった。今言うおやつなども無く、また、遊びとしても、何をするでもなく、木の枝を振り回したり、つっ付き合いなどしながら、はしゃぎながら大騒ぎをしながら遊びまわる中で、甘いものに飢えており、空腹も手伝って、雑木林や、庭に有る草木の実や花を口に入れる事も多かった。

しどめの花

由紀も亡くなり、霜も少なくなり、霜柱も小さく鳴り始める頃、近隣には多くの雑木林が有り、屋敷林も広く、木々の芽が春を感じ、動き出すと木々の種類によって違いがあるが新芽を出す準備を始めると、新芽が膨らみだすと、それぞれに色を付けてくる。

そんな頃になると雑木林の日のあたりがよいところにしどめの花が蕾を膨らまし始める。小さな赤い蕾ををつまみ口に入れると、幾分酸味と苦みが混じった味がする。甘みがあるわけではないが、お腹一杯になるほどっ食べるわけでもなく春になった季節を感じ、遊びの一つとして、楽しみの一つであった。

ゆすらうめの赤い実

どこの農家の庭に何本かは植えられていたゆすら梅の木が、少し暖かくなると庭のゆすら梅が白い花を咲かせ、その後に赤いゼリーで出来たような壺状の実をつける。

この赤い実はうっすらと甘みがあり、早いと酸味が残っているので、透き通ったようになってからとって食べるのが普通であるが、待ちきれなくて、少し酸味のあるものを口に入れては吐き出していた。近所の家の庭にあるものをそっとつまみ食いをするのだが、家のひとは「とるな、だめだぞ。」などと注意をされるが早い者勝ちで食べたものである。

うぐいすかずら

2~3mの灌木であるが、雑木林の中にも見られたが、農家の庭に植え木として植えていた。細い枝に、春に小さな花をたくさん咲かせます。5月になると俵条の実をたくさんつけ、緑色から、透き通った赤色に代わると食べごろです。子供たちは木の下に集まり、身が透き通った赤色になるのを待って、細い枝を手繰り寄せ、つまんでは口の中に入れ、種を吹き出し、まるでスズメが騒いでいる有様であった。

うめ(青梅)

早春に花を咲かせ、花で楽しませてもらった後、受粉した花は実を膨らませる。5月に入ると小さな実が落ちるようになるがその原因は定かでない。実はしっかりと膨らみ、梅干しを作るためにも具時期が来るその前に青梅として食べるのが楽しみであった。親から青梅は沢山食べてはいけないと注意されているが、懲りずにカリカリ梅として食べるのである。青梅には青酸系の養分があり、食べ過ぎると毒となり、下痢、腹痛を起こすために注意を受けたものである。

杏の実

梅の花と同様な時期にピンク色の花を咲かせ、梅よりも早く大きく実を膨らませる。幾分黄色みがかったころにもぎ取り食べる。食感は青梅よりも柔らかく、甘みを感じ、口の中にその甘みが残る。また、青い実を収穫し、塩ずけにし、うすく切って漬物として食べてもまた季節感のある食べ物であった。

すもも

あんず

蜜の花

つつじ

はこねうつぎ

くわのみ

きいちご

ぐみ

いちじく

くり

かき

ちゃのはなのつぼみ

ありのみ

いちい

がまずみ

くるみ

ざくろ

きんかん

ぎんなん

あけび

むべ

やまぼうし

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