「星空の街・あおぞらの街」全国大会の開催に向けた取り組みへの提案

令和3年7月18日

「星空の街・あおぞらの街」全国大会の開催に向けた取り組みへの提案

三鷹市議会自由民主クラブ 幹事長 宍戸治重

令和3年度施政方針予算概要p104
大気環境保全への意識向上及び郷土の環境を生かした地域おこしの推進を目的として環境省、都道府県、全国協議会が共催する「星空の街・青空の街」全国大会の令和4年度開催の内定を受けた。「天文台のあるまち三鷹」の魅力を広く発信していくための準備に取り組むとしている。これまでの「星空の街・あおぞらの街」全国大会は、環境省、全国協議会及び開催自治体の主催により、平成元年度から毎年全国各地で開催されています。例年、地域における星空観察についての調査報告や特別なゲストをお招きしての記念講演、開催地の地元団体による環境保全に関する展示発表などが行なわれています。また、環境保全への普及・啓発等において、各地域で優れた活動等を行った団体および個人に対して、環境大臣賞や「星空の街・あおぞらの街」全国協議会長賞などの授与を行っています。(「星空の街・あおぞらの街」全国協議会)
この機会を活用し、三鷹の資源である天文台を生かした全国大会を開催し、三鷹の文化を発信する良い機会となるよう取り組む必要がある。この提案は、実施する事業は天文台、行政、市民、企業、各種団体の協力を得て、協働での取り組みを行う必要がある。そのために何を行えるかを整理して提案する。

目次

1.天文台のあるまち三鷹を世界に発信

  • 天文台の生い立ち、歴史や仕事を市民に理解と共通認識を広め、「天文台のある街三鷹」を 市民のアイデンティティとなるよう取り組む。
  • 天文台の研究・成果が市民に分かりやい説明書、パンフレットを作成し、市民をはじめ存在を知っていただくと同時に、意識の向上、共有化に取り組む。
  • 学校教育、小・中学校の授業等で天文台についての知識・未来について、環境保全問題等の意識の向上、共有化に取り組む。
  • 行政、天文台をはじめとして市内で取り組んできた「星空の街・青空の街」にかかわる事業、イベント等を抽出、整理し検証を行う。

2.地域における星空観察の発表

  • 市内で行われた観望会や宇宙や星の観察の報告、活動内容の展示報告を行う。
  • 市内小中学校で行われている天文、宇宙、星に関わる学習活動、環境保全活動の報告を行う。
  • 市内各種団体による環境保全への取り組み活動の報告
  • 天体観望会に加えて、小学校、中学校生徒、市民による太陽フレア・黒点の観察による自然エネルギーの重要性を学び地球環境の持続可能性、と自然環境の大切さを学習する。
  • 皆既月食の観察2022年11月8日(火)に全国で見られる皆既月食、食が最大になる時刻は19時59分とされているので、夜の比較的早い時間帯に観望・観察ができる。

3.環境保全活動への取り組み

  • 行政、天文台をはじめとして市内で取り組んできた「星空の街・青空の街」にかかわる事業、イベント等を抽出、整理し検証を行う。
  • 光害の市民への意識の醸成と対策活動の強化と行政の公害対策の取り組み

4.「三鷹で天の川を見る」

  • 三鷹市には天文台があることにより、光を放出することに配慮をしてきた歴史がある。私が子供のころには、天の川がしっかりと見ることができ、満天の星空であったことを記憶し、懐かしく、今一度三鷹で天の川を見たいものだと思う。
  • 光害についての学習し、環境省が呼びかける「平成30年度冬の星空観察デジタルカメラによる星空の明るさ調査」に参加する。
  • 全市的に光害に対応する施策に取り組み、また近隣市の協力をいただき、光害を削減する取り組みを行う。
  • 満天の星空の1時間実現
    街灯を下向き、光害対応型に交換し、夜間照明、光の室外への放出の削減をする取り組みを全市を上げて、市民、企業と協力して、1時間の満天の星空を実現する。
  • 市内企業、各種団体への公害の意識啓発と環境保全への取り組み活動の強化

5.天文台の森の再生と古墳の修復と調査、横穴墓の保存の強化

  • 天文台構内のタケの伐採(8月に伐採すれば翌年筍は出ないと言われる)と荒廃した天文台の森の修復(クヌギ、子なら、菓子などのドングリを秋に虫害が起こる前、落下と同時に拾い集め、砂にうずめ貯蔵、翌春に種まきを行い、2~3年育苗し、植林を行う)を行う。
  • 古墳の修復と調査、横穴墓の保存の強化

6.特別なゲストをお招きしての講演会

  • 宇宙飛行士との交信
  • 8億年前に大規模な隕石(いんせき)群が地球や月に降り注いだことを明らかにした最新の研究結果が発表された。恐竜を絶滅させた天体衝突の30倍以上のエネルギーに相当するという。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月周回衛星「かぐや(Kaguya)」が撮影した画像を詳細に調べた日本の研究チームは、直径100キロ以上の巨大な小惑星が砕けた後、地球や月に衝突していたことを突き止めた。この衝突が地球上の生命に及ぼした影響は極めて大きいと考えられるという。宇宙の天体衝突と太陽系の成立について学ぶ講演会を行う。
  • ハヤブサ2の成功は、コロナ禍の中で人々に大変な夢と希望を与え、元気づける出来事だった。この間隙を市内でいま一度味わう機会を、映像と音、講演で甦らす取り組みを行う。
  • 講演 「かぐや」「はやぶさ」「はやぶさ2」の成功と成果について、宇宙の成り立ちと生命の起源について学習する。
参 考

(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」の成果を広く国民の皆様と共有し、宇宙活動や科学技術の理解増進と普及啓発に資することを目的とした、「はやぶさ2」帰還カプセル展示にご協力いただける国内の公益団体・法人を公募している。)

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